ビール制限すればOK、とは限らない!痛風にならない為に知っておきたい、プリン体の多い食品とは?


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健康診断を受けて、尿酸値が高いと言われたら気になりますよね。
尿酸値の基準値は7mg/dL以下で、8mg/dLを超えると要治療とされます。

尿酸値の高い状態が続くと、激痛を伴う痛風になる可能性が高まりますので、尿酸値を下げる努力が必要です。

尿酸のもとになっているのはプリン体という物質ですが、プリン体の量が多いものの代表として認識されているのがビールです。
なので、プリン体フリーのビールを飲んだり、飲むこと自体を制限したり等、努力をしている人もいると思います。

しかし実は、そのやり方はあまり効果的ではありません。
プリン体は、ビールが特別多いわけではないのです。

勘違いした尿酸対策をし続けると、痛風になってしまいまねません。

そもそもプリン体って何?

最近目の敵にされがちなプリン体ですが、そもそもその正体は何なのでしょう?

プリン体というのは、細胞の中にある核に含まれている、遺伝子を構成する成分です。
細胞が生まれ変わる新陳代謝の時に使われるので、なくてはならないものなのです。

なので、プリン体自体が「悪」というわけではなく、あくまで摂りすぎることが問題なのです。

では、摂りすぎるとどうなるのでしょう?

プリン体が新陳代謝等で使われた後、分解されて最後には尿酸になります。

尿酸は腎臓でろ過されて、排泄物として尿から排泄されるのですが、全てが排泄されるわけではありません。
人間は尿酸を分解する力が弱いので、排出できなかった尿酸は尿細管で再吸収されるのです。

そのようにして体の中に戻っていくのですが、尿酸が体内で溶けていられる限界が7mg/dLと言われています。

この数値を超えると、尿酸が溶けずにたまって結晶化してしまい(高尿酸血症)、結晶化した尿酸に炎症が起きてしまいます。
これが痛風です。

痛風

痛風になると、写真のように、足の親指が痛みだし、赤く腫れあがったりします。
その痛みは、風が吹いても痛いと表現されるほど激しい痛みで、その痛みは足の指だけでなく、膝や腰、肩など全身の関節にも移動します。

痛風を放っておくと、腎臓の機能が低下したり、脳卒中などの死に至る病気になる可能性も高まります。

痛風はかつて「中高年の病気」と言われていましたが、食生活の変化で若年化が進み、今では発症年齢のピークは30代と言われています。
20代で痛風になる人も珍しくありませんので、若さに限らず注意が必要ですね。

プリン体が多い食品


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1日のプリン体摂取量は、400mg以下が目安とされています。

ビールにプリン体が多いイメージがあるのは、お酒の中で多いのがビールだからです。

お酒の中で比較してみると、このようになります。

【プリン体含有量(100ml中)】

  • 缶ビール:約5.0mg
  • 日本酒:約1.2mg
  • ワイン:約0.4mg
  • ウイスキー:約0.1mg
  • 焼酎:約0mg

缶ビール1本だと、含まれるプリン体の量は平均で約17mg。
思ったより少ないですね^^;

特別多いものでもないのに、この中で比較されるので勘違いされているのです。

それよりも気にした方がよいのはおつまみです。

プリン体が多いものをいくつかピックアップしてみると、

【プリン体含有量(100g中)】

  • 乾燥大豆:172.5mg
  • 納豆:113.9mg
  • レバー(牛):284.8mg
  • 手羽:137.5mg
  • ササミ:153.9mg
  • レバー(鶏):312.2mg
  • カツオ:211.4mg
  • マグロ:157.4mg
  • 明太子:159.3mg
  • するめいか:186.8mg
  • 牡蠣:184.5mg
  • マイワシ:305.7mg
  • にぼし:746.1mg
  • イサキ白子:305.5mg
  • あん肝(酒蒸し):399.2mg

という感じです。

乾燥大豆100gには缶ビール10本分のプリン体が含まれています。
同じくカツオには缶ビール12本分、鶏レバーには缶ビール17本分、煮干しには缶ビール43本分も含まれているのです。
これはビールとは比べ物にならないくらいの量ですね。

なので、痛風予防でビールを諦めるよりも、一緒に食べるおつまみをどうするか考えた方がよいのです。
ビールをプリン体フリーにしたところで、プリン体の多いおつまみを選んでいると、あまり意味はありません。
(ただし、アルコール類はプリン体を体内に吸収する率が高いので、飲み過ぎは禁物です。)

公益財団法人の痛風財団が、食品・飲料中のプリン体含有量の一覧表を公開しています。
気になる方はこちらも参考にしてみると良いでしょう。

尿酸値を下げるには?

尿酸値を下げるにはどうしたら良いでしょうか?

一番簡単で取り入れやすい方法は水分補給です。
尿酸をきちんと排出させることが大切なんですね。

推奨としては、1日2リットルです。

これより少ないと排出されないのは分かると思いますが、逆に多すぎても、一定のラインを越えるとあまり意味がないようです。
排泄量は横ばいになったという結果が出ていますので、2リットルくらいがベストだと思われます。

また、肥満は尿酸生成を活性化させますので、そうならないためにもウォーキングやジョギングなど、有酸素運動をすると良いでしょう。
ただし、激しい筋トレなどの無酸素運動は、乳酸を増やし、尿酸の排せつを妨げ、逆に尿酸値が上昇してしまうので逆効果。
有酸素運動を心がけましょう。

急激なダイエットも、尿酸値を高める原因になりますので、避けて下さい。



慈凰

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