睡眠に関する悩みを解消!枕外来の医師直伝、自分にあった快眠枕の作り方
寝付けない、夜中に目が覚めるなど、睡眠に関する悩みを持つ人は多いです。
現在、不眠症に悩む人は約2500万人もいるのだとか。
(厚生労働省:国民健康・栄養調査より)
5人に1人も不眠に悩んでいるのですが、放っておくと様々な症状を引き起こします。
そんな不眠の原因の一つが合わない枕を使い続けているということ。
なんと、99%の人が合わない枕を使い続けているのだそうです。
体に会った枕を使えば、睡眠の悩みは解決できる!
そう語るのは、神奈川県相模原市にある16号整形外科院長の山田朱織先生。
このような本も出されています。
先生は「枕外来」という、その人に合った枕を処方することで睡眠や体の症状を改善するための外来を行っていて、現在予約2ヶ月待ち。
人気の先生なんです。
2016年1月7日(木)放送の「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP!6 」で、先生が考案した快眠枕の作り方が紹介されていました。
高さの合わない枕が引き起こす恐ろしい症状
枕の高さが合わないと、眠れないという悩みはもちろん、様々な症状を引き起こします。
激しいいびきや睡眠時無呼吸症候群などは典型的な症状で、それらは心筋梗塞や脳卒中にも繋がるのです。
高さの合わない枕は気道を圧迫し、いびきや無呼吸の原因となります。
また、眠れないことに関する症状のみならず、肩こり・頭痛・腰痛になったり、ぐっすり眠れていると思っている方でも、枕が合っていないために体に負担をかけていることは珍しくないのです。
しかし、適切な枕を使えば、背骨全体がリラックスして、腰も楽になります。
ただし、1人1人の体に合った枕はそうそうあるものではありません。
そこで先生が考えた方法は、日用品で作れる手作り枕なのです。
今夜から快適!玄関マット快眠枕の作り方
先生が紹介する手作り枕で使うのは、なんと玄関マット。
玄関マットの素晴らしいところは、硬くて弾力性があるところなのだとか。
変わったやり方ですが、ホームセンターで購入できますし、すぐに作れますね^^
用意するのは以下のものです。
- 玄関マット:1枚
- タオルケット:1枚
- バスタオル:必要に応じて
作り方はまず、玄関マットを三つ折りにします。
次に、タオルケットを縦に1回折ります。
横に1回。
最後に3つ折りにします。
これを玄関マットに重ねればベースとなる枕の完成です。
枕の高さを調整する
ここからが重要になるのですが、次は自分で寝て確かめながら、畳んだタオルケットの枚数を1枚ずつ減らしてみて、細かく高さを微調整していきます。
体に会った枕の高さの目安は、
仰向けに寝た時、呼吸しやすく首がラクに感じる高さ
になること。
たった1枚だけの違いで体のラクさが変わるので、1枚ずつ確認していってください。
高さが足りない時は、バスタオルを足して調整します。
もう一つのポイントは
おでこ・鼻・アゴが一直線で床と並行
になること。
枕が高すぎる枕を使っていると、寝ている時に枕で頭が持ち上がって首に負担がかかり、一つ一つの骨がずれた状態になります。
これが神経や筋肉を圧迫して、肩こりや手足のしびれを引き起こします。
しかしうまく高さが調節できれば、首の骨は一直線に揃います。
そうなると呼吸がスムースになり、いびきや無呼吸もおのずと解消するんです。
背骨も全体がリラックスして、きれいなS字カーブに改善、腰がラクになります。
寝ている時は、寝返りを打つことも重要
高さの合わない枕が起こす重大な問題がもう一つ。
それは、寝返りが打ちづらいということです。
寝返りはとても重要で、
- 体の重みが一部の筋肉や骨に集中しないよう、負荷を分散させる
- 血液やリンパ液などの循環を良くする
という役割を担います。
一般に、人は一晩で20~30回の寝返りを打つといいます。
しかし枕が体に合っていないと、寝返りを打つのが一苦労しますので、回数も少なくなります。
寝返りが不十分だと、それだけで体に負荷がかかり、様々な症状を引き起こすのです。
寝返りを打つ際に余計な力を使うため、眼が覚めてしまうことも枕が合っていない証拠。
それはいずれ不眠に繋がります。
なので、寝返りの悩みも、枕を調節するとしやすくなるのです。
寝返り回数をUP!寝返りロール枕の作り方
このように寝返りは重要なのですが、足枕やひざ下に入れる枕を使う方がいます。
それらは全部寝返りを妨害するので止めた方がよいのです。
むくみ防止のために足枕を使っているという方もいると思いますが、むくみ防止には寝返りをすることが最も重要なのです。
先生は、玄関マット枕だけでなく、さらに寝返り回数をUPする方法も考えていました。
それが寝返りロール枕です。
「枕」といっても、こちらは腰に巻くものなので、玄関マット枕と併用することができます。
ガムテープとバスタオルで作ることができますので簡単です。
まずは、バスタオルを縦に4つ折りにします。
これを体に巻くのですが、巻く位置は、一番下のあばら骨から約2センチ上、そのやや内側にタオルの端を合わせます。
巻く位置がわかったら仰向けになり、苦しくない程度にしっかり巻きます。
最後にガムテープで止めれば完成です。
寝返りロール枕は、肋骨と骨盤を繋いで円柱状にする役目を担っています。
寝返りを打つ時、腰に力を入れなくても、タオルが力を補ってくれるのです。
どちらの枕も家にあるもので作れますので、睡眠障害でお悩みの方はまずは試してみてください。