リンパを流してインフルエンザや風邪に抵抗する免疫力を上げる、簡単な2つの習慣

インフルエンザや風邪など、毎年流行するシーズンがありますが、流行すると必ずかかる人と、逆にほとんどかからない人、どちらも必ずいますよね。

両者を分けているのは、免疫細胞の強さ、つまり免疫力です。

免疫細胞は、外部からウイルスや細菌が入ってくると、それらを退治して私たちの身体を守ってくれる細胞です。
細菌やウイルスだけでなく、なんとがん化した細胞も退治してくれるのです。

実は、私たちの身体は、日々がん化した細胞が生まれます。
その数は一日に数千個とも言われているのです。

免疫細胞は、日々体中をパトロールして、がん化した細胞を発見、退治することで、がんを発症せずに済んでいるのです。

逆に、風邪をひきやすかったり、ひいたらなかなか治らなかったり、最近すぐ疲れるという方なども免疫力の低下が考えられますね。

また、免疫力は加齢とともに低下します。
20代をピークに下がり続け、70代ではピークの半分以下にまで落ちるのです。
なので年齢と共にがんになりやすくなるといえます。

そうならないためにも、免疫力をアップさせる方法を知っておくことも大切です。

今回は2016年2月16日「みんなの家庭の医学」で放送された、免疫力アップの方法を紹介します。

免疫細胞が働く仕組みについて

私たちの身体には、「リンパ管」という管が張り巡らされています。
その中には「リンパ液」が流れていて、要所要所に「リンパ節」があるのですが、免疫細胞は普段、そのリンパ節でスタンバイしています。

そこからリンパの流れに乗って定期的に出動し、血管を巡って全身をパトロール、異物を発見するとすぐに攻撃してくれるのです。

これが正常な仕組みなのですが、免疫力の低下の意外な原因として最近わかってきているのは、免疫細胞が休んでしまうということです。

その出動命令を出しているのが、リンパ液に含まれるたんぱく質の一種。
勢いよくリンパ節に流れ込むことで、NK細胞に刺激を与え、出動させると考えられています。

ところがリンパ液の流れが悪くなると、リンパ節に流れ込むたんぱく質の量が減るため、免疫細胞がさぼりがちになります。

それが免疫力低下につながっているのではないか?と考えられているのです。

なので免疫力アップのカギは、リンパの流れなのです。

免疫力アップ方法その1.寝ながら腹式呼吸

免疫細胞の中でも特に重要な細胞が、NK(ナチュラルキラー)細胞です。

リンパ液の流れを良くすると、NK活性が上昇するということが最近の研究で判明しています。

その研究をしているのが、免疫力を高める生理学研究の権威、信州大学名誉教授の大橋俊夫先生です。

今回紹介する「寝ながら腹式呼吸」も先生が考えた方法です。
このような本も出されています。

その方法というのは、

食事をして2~3時間後、仰向けに寝て20分間、腹式呼吸をする

というもの。
これだけです。簡単ですね^^

寝ながら腹式呼吸のやり方

寝ながら腹式呼吸は、食事をして2~3時間後に行います。
それくらいにやるのが最も効果的なのですが、その理由はまた後で説明するとして、ここでは呼吸の仕方を説明します。

まず、手をおへそのあたりに置きます。

鼻からゆっくり息を吸い込み、お腹をしっかり膨らませ、お腹がへこむのを感じながら口からゆっくり吐きます。

1分間に2~3回、1回20秒くらいかけて20分間、ゆっくり大きく呼吸します。
呼吸と共にお腹が膨らんだり凹んだりするのを手でしっかり確認しながら行いましょう。

朝食後でも昼食後でも夕食後でも、できるタイミングでやると良いですね。

寝ながら腹式呼吸がリンパ液の流れを良くする理由

リンパ液の流れは横になるだけでも良くなります。
これだけでも効果的なのですが、食事をして2~3時間後の腹式呼吸をプラスすると、より効果的なんですね。

そもそもリンパ管には、血管のように血液を送る心臓のようなポンプ機能がありません。
なので、流れは滞りがちなのです。

そのため、立ち姿勢や座り姿勢が続くと重力の影響で流れが悪くなり、特に下半身に溜まりやすくなります。

しかしここで横になると、足に溜まったリンパ液がスムースに流れ始め、上半身に戻ってくるのです。
すると、リンパ節にたんぱく質が大量に流れ込んでNK細胞を刺激、休んでいたNK細胞が張り切って出ていくわけです。

さらにそれだけではありません。

横になっている時に腹式呼吸をすると、よりリンパ液の流れを良くすることができます。

お腹の裏側、おへその上あたりに「乳び槽」というものがあります。

この「乳び槽」が、足や腸からのリンパ液の大部分が流れ込んできて、それを溜めるタンクのような場所になっています。

ここにリンパ液が流れ込んでくると膨らむのですが、膨らんだ時に腹式呼吸をすると圧力が加わります。
そうすると、たまったリンパ液を一気に流せるということが大橋先生の研究で明らかになったそうです。

その中でも特に、腸からきたリンパ液が流れることが特に重要とのこと。

腸は外部から直接異物や細菌が入ってくる場所で、いわば免疫細胞の主戦場となっている場所。
ここで戦い慣れた免疫細胞は精鋭部隊ともいえるものです。

その精鋭部隊を腹式呼吸で乳び槽に取り込み、全身に流すことで、精鋭部隊を体中に流すことができる、というわけです。

食事から2~3時間後にやるというのもポイントです。

食べた脂肪分などは、いきなり血液には流れず、小腸のリンパ管から吸収されます。

なので、食後2~3時間後は、腸からのリンパ液が大量に流れ込むタイミングで、乳び槽が最も膨らむ時間帯なのです。

だからこそ、食事をして2~3時間後に横になって腹式呼吸するのが、最も効果的なのです。

免疫力アップ方法その2.お風呂に浸かる

こちらも、寝ながら腹式呼吸と同じくらい簡単な方法です。

具体的には41度のお湯に肩まで浸かり、15分ぐらい入るというもの。
これだけです。

温かいお風呂に少し時間をかけて(15分くらい)入ることで身体の深部まで熱を伝えられ、体温を1度上げます。

深部体温が1度上がったことの目安は「額に汗がにじむこと」です。

今回の方法はこの、深部体温を1度上げるというのがポイントになります。

深部体温を上げることは、NK細胞の活性化に繋がります。

実は免疫細胞は、適度なストレスを与えて鍛えると、活性化することがわかっています。
「免疫細胞を鍛える」ということですね。

ではどうやって免疫細胞にストレスを与えるのか?というと、それが深部の温度を上げるということなのです。

私たちの身体は、皮膚の表面では、外気の温度に応じて上がったり下がったりしやすいのですが、身体の内部の温度、深部体温は、外気の影響を受けず、常にほぼ一定に保たれています。

免疫細胞は温度に非常に敏感で、体温(深部)が1度ぐらい上がると、非常にストレスを受けるんですね。

そこで、お風呂に長めに浸かることは、免疫細胞の活性化に繋がるわけです。

ただし、ここで注意したいことがあります。
お風呂の温度を上げ過ぎないことです。

必要以上に温度を上げ過ぎると、お風呂に入っている間の一瞬だけはNK活性が上がりますが、その後は反動で活性がお風呂に入る前より低下することがわかっています。

何事も適度が大切ですね^^;

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