気づかない「隠れ疲労」で突然死しないための疲労回復法

疲労大国と呼ばれる日本では、疲労による突然死はそんなに珍しい話ではないと言われています。
文部科学省の調べによると、約6割もの人が「疲れ」に悩んでいるという結果が。。
そのうち3分の2の人は半年以上「疲労」が続いて取れないと慢性疲労を感じているそうです。

私たちは熱がでると、何とか仕事を休むことができますが。。。(それでも出社する人はしますが。。。)疲れているからと休みを申し出るなんてとてもできないことかと思います。
ですが、私たちの「疲れ」と言うのは、その発熱や、そして痛みを感じるのと同じで、脳が「疲れているんだ!」と危険を発信しているんです。

疲れを単なる疲れだからとなんとかやり過ごして、どんどん蓄積してしまうと、脳梗塞や心筋梗塞といった突然死を招く危険性が大いにあると言います。

一番厄介なのは、疲れに気づかないこと!
真面目で一生懸命な人が陥りやすいと言われている『隠れ疲労』は、本人に疲れているという自覚がないので、突然死を招いてしまう危険性がとても高いんです。

これらの「疲労」に関して警鐘を鳴らしてしるのは、国の疲労プロジェクトにも参加した、梶本修身先生です。
「世界一受けたい授業」で疲労についての基礎知識や、改善法などを紹介されていました。
梶本修身先生の著書↓

疲労が起こるメカニズム

疲労は細胞がサビて傷ついてしまうことです。
私たちは体を動かして筋肉を使う時や、仕事をして脳を使っている時に酸素を消費しています。
酸素を消費すると同時に体には“活性酸素”が発生します。
普段ならこの“活性酸素”は自然に分解されるものなんですが、仕事のし過ぎや運動のし過ぎによって大量に“活性酸素”発生してしまった場合は処理しきれなくなってしまうのです。
その結果“活性酸素”は細胞を傷つけて酸化させてしまうのです。

酸化はサビつきと同じで、自転車のサドル部分などがサビて動かなくなってしまった時を想像すると分かりやすいかと思います。

結果、傷ついてしまった細胞は機能が果たせない=疲労
ということです。

頭(脳)の疲労と体の疲労と心(精神)の疲労のメカニズムは同じ

頭が疲れるのと、体が疲れるのとでは違いがあるのでしょうか?
どうやらメカニズム的には一緒だそうです。

頭(脳)が疲れるのは、脳の細胞がサビついてしまったからです。
そして体が疲れるのは、筋肉の細胞がサビついてしまったからです。
メカニズムは一緒なんです。

でも実は、運動をすると体の筋肉が疲れていると思いますが、言うほど筋肉は疲労していないのだそうです。
本当に疲れているのは運動した時に、呼吸を早くしたり、体温を調節して汗をかいたり、こういったことを司る脳の“自律神経”の中枢が一番疲れているんだとか。

そして、人間関係などで疲れてしまう心(精神)の疲れはどうなのでしょう?
これは、緊張や精神的なストレスと言えます。
ストレスは“自律神経”の中の“交感神経”を非常に高ぶらせるので、結果、自律神経の細胞が酸化、サビついてしまって起こる疲労です。
なので、頭や体の疲れと同じと言えます。

疲労は唾液で体温のように数値に出すことができる

2008年から、体温を測るように、唾液から疲労を測定し、数値で見ることができます。
唾液の中の“ヘルペスウイルス”の量で、疲れ具合を測定できるのだとか。。。

数値の基準として、正常値の上限が10万copies/mlだそうです。
数値が高ければ高いほど疲労の蓄積が多いことになり、10万copies/mlを上回ると危険だそうです。

こうなると、1週間くらい休んだ方が良いと、梶本先生。。。
「運動をすれば健康になると思っている人も多いですが、オーバーワーク(やりすぎ)は逆に疲れが溜まるので注意。」とも言われてました。

ちなみに「世界一受けたい授業」の授業の中ではこんな方たちが疲れ知らずでした。

そして、ワースト3はこの方たちです。

一番気をつけるのは『隠れ疲労』

疲労は自覚があれば体が本能時に休むことができる場合もありますが、一番危険なのは自覚がないこと。
体はヘトヘトだー!疲れたー!と本当は疲れているので危険信号を送っているのに全く気づかない人がいるのです。
こうして、全く本人が疲れに気づかない状態のことを『隠れ疲労』と言います。
これは一生懸命で性格が真面目な人ほどなりやすいと言われています。

こういう人は脳の中でこんなことが起こっています。
普通は細胞が傷つけれて疲労が起こると、脳に「疲れた!」という情報が信号としておくられます。
ところが人は、前頭葉でやりがいを感じたり、楽しい!面白い!といった感情を持ってしまうと、その疲労感を消してしまうんです。
つまり、疲れているのに、疲れを感じない状態=隠れ疲労

こういった隠れ疲労は人間にしか起こらないことだそうですよ。
野生で生きる動物達、例えばライオンはどれだけ空腹でも獲物を追いかけて疲れたらやめます。
疲労感にとても忠実に行動するのです。だから過労死なんてしません。

人間だけは目の前にエサを吊るされると、どれだけ疲れていても疲労感を自分で見えなくしてしまい、頑張ってしまうのです。
褒められたりすると余計に頑張ってしまったり。。。

でもこの状態を続けてしまうと、ある日突然死にいたってしまうことにもなりかねないのです。

蓄積してしまった疲労の回復法

蓄積してしまった疲労を回復するには2つのポイントがあります。

1:睡眠

一つ目は睡眠です。
疲れたら寝る!これに限ります。
が、睡眠時間が取れないから疲労している人も多いかと思います。
そういう場合は、質の良い睡眠を取るように心がけることが大切です。

梶本修身先生が推奨するのは、オレンジ色のライトです。
就寝前は、白熱灯は止めて、オレンジ色の照明で過ごすようにします。

オレンジ色の照明は夕日カラーです。
古代から人や動物(夜行性動物ははぶく)は、沈む夕日を見ることで睡眠のスイッチが入り、眠くなるようにできていたんだそうです。
この習慣から、今でも人はオレンジ色の光りを見るとリラックスし、副交感神経が優位になり、眠る準備を始めるそうです。
これを利用することで、睡眠の質はグッと高まり、少しの時間でもぐっすりと眠ることができるのです。

オレンジの照明がない場合は、耐熱性のセロハンなどを貼り付けたりしてオレンジ色にしてもOKだそうです。

2:食べ物

2つ目は食べ物で、鶏のムネ肉を食べると疲労回復に効果があることが分かっているんだそうです。
鶏むね肉には高い抗疲労効果を持つ“イミダゾールペプチド”が豊富に含まれているとか。
“イミダゾールペプチド”は細胞の酸化、サビつきを防いでくれる効果があるのです。

「渡り鳥は1万キロ以上も飛び続けることがどうしてできるのか?」
という研究で、渡り鳥のちょうど羽の付け根にる筋肉には“イミダゾールペプチド”が非常に多く含まれていることが分かったそうです。
なんと、渡り鳥は、飛びながら疲れた細胞を修復しつつ飛んでいることが分かったのです。

細胞が酸化していくのを抑えながら飛んでいるので、長距離を休みなく飛び続けることができるってスゴイですよね。

“イミダゾールペプチド”で疲労を回復するには量がポイントで200mgが必要だそうです。
この量を鶏の胸肉に直すと約100g必要です。

しかも、1回食べて終わりではなく、2週間は続けて食べることで効果が現れてくるんだそうです。
梶本先生も最低でも1週間は食べ続けた方が良いとのこと。
なんでも、2週間続けた人の約85%の人が、疲労回復の効果を実感できたという結果もあるそうです。

鶏むね肉は、焼いても煮ても、スープに入れても大丈夫です。
スープにした場合は、スープに溶け出てしまっているので、すっかり飲みきることが大切!

そして、世界一受けたい授業でもゲストの阿部さんが実験をしていました。
実験前は38万と言う疲労の数値が出ていてとても高かったんですが。。。

1週間、夜寝る前はオレンジのライトにし、食事は鶏むね肉を食べるという生活を続けたところ、こんなにも数値が下がったのです。
阿部さん曰く、1週間の睡眠時間はとても短かったのに、こんなにも回復していると思わなかったそうです。
これでしっかり睡眠取れるようになったら10万切ることができそうですよね。

「隠れ疲労」で突然死しないための疲労回復のまとめ

・疲労とは“活性酸素”によって傷つけられた細胞が機能しなる=サビつきが原因
・「疲労」している自覚がなくても体は疲れきっている状態=隠れ疲労
・隠れ疲労が蓄積すると突然死する危険もある
・「疲労」は唾液で測って数値化することができる。
・疲労回復には睡眠をしっかり取ること。
・睡眠時間が取れない時は、睡眠の質を上げる事=就寝前にはオレンジ色の照明にする。
・鶏ムネ肉を毎食100g摂る。
・最低でも1週間、できたら2週間続けること。でないと効果が現れません。

頑張っている人って立派だなぁ、ステキだなぁって思えるけど、突然倒れたり、病気になったり、過労死したりなんて困りますよね。
例えば忙しいからと言って、車にガソリンを入れずに乗る人はいませんよね。
メンテナンスなくして人間も健康を保てません。たまには自分にガソリン補給も忘れずに!


コメントを残す

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ