現代人の肩凝りの原因、ストレートネックをタオル1本で元に戻す方法
現代人の生活習慣には、肩凝りが多くなる原因があります。
それが、パソコンやスマートフォンを使う時の姿勢。
これが、首や肩にとんでもない異変を起こしています。
ストレートネックです。
ストレートネックは、特にスマートフォンが普及してからは急激に増えました。
パソコンをしている時の前かがみの姿勢もそうですが、スマホを使う時の下を向く姿勢がストレートネックになりやすいわけです。
まさにPC疲れ、スマホ疲れ病ですね。
ストレートネックになると、正しい姿勢を保つのが困難になり、肩コリ、首コリの原因になります。
前回、「ためしてガッテン」で放送された、筋膜リリースで肩コリを解消する方法を紹介しました。
⇒肩コリはマッサージだけでは治らない!肩コリの本当の原因 筋膜をリリースする方法
筋肉は、筋膜という膜に覆われているのですが、筋膜にしわができて癒着すると固まってしまい、それが肩コリを起こす、という内容でした。
今回はそれを踏まえた上での続きです。
ストレートネックって?
ストレートネックとは、下の写真の右側のような首です。
真っすぐになっているので、ストレートネックといいます。
真っすぐの方が良いのではないか?と思う方もいるかもしれませんね^^
実は、正常な首の形は、左のように緩やかに湾曲しているのです。
首の骨は、頭の重さを分散するために、湾曲しているのが正しい状態なのです。
ストレートネックは、以下のようにしてなります。
まず、スマホを眺めるときの前かがみの姿勢は、あごが前にでて、頭の重さが前にかかります。
それを支えようと、首の後ろの筋肉「後頭下筋群」が頑張らないといけなくなり、筋肉が常に緊張してしまいます。
すると、首から肩にかけて筋膜が固くなって、コリがだんだん強くなっていくのです。
コリが強くなるとあごを引くことが難しくなり、普段からあごが上がってしまいます。
後頭下筋群がこのようにコリ固まっている状態で正面を見ようとするとき、首全体を前に曲げる癖がついてしまうのです。
その結果起こるのがストレートネックです。
ストレートネックは筋肉への負担が大きく、筋膜のしわができやすくなるのですが、こうなると、筋膜のしわを伸ばすだけでは、肩コリは良くなりません。
自分がストレートネックか調べるには?
自分がストレートネックかどうか、正確に調べるには、レントゲン検査を受ける必要があります。
しかし、あくまで目安として簡易的な自己チェックをする方法もあります。
チェックすることは2つ。
1.姿勢を正した状態でうなずいてみる
うなずいてみた時、あごを引くのがつらいかどうかチェックしてみてください。
チェックしてみて、後ろに寄り過ぎのような感じがしたり、2重あごになったり、痛みを感じたり、首の後ろが張ってうまくできなかったり、何かしら違和感があれば、ストレートネックの可能性があります。
通常、あごを引くとき(頷くとき)は、喉元にあごが引きつけられます。
しかし、ストレートネックの人は、鳥がえさを食べるようなイメージでうなずきます。
あごが喉元に引きつけられるどころか、あごの先が下に落ちるようにうなずいてしまい、喉もとからは離れてしまうのです。
そういう人は、あごをひきつける時に、首全体で曲げているのです。
それが癖になると、ストレートネックになりやすいのです。
2.立った時の肩と耳の位置をチェックする
普通に立ってみた時、肩より耳が前に出ているかどうかチェックします。
家の柱など、真っすぐになっているところにくるぶしと肩を当て、そのラインより耳が前に出ているかどうかを確認してみてください。
もし耳が前にでている方は、あごが上がった状態になっているので、首の皮が伸びているのです。
それであごをひくとしわができるのて、二重あごになったように見えるのです。
チェックポイントはあくまで目安です。
きつい人はストレートネックの可能性が高いので、該当する場合は、姿勢を正したり、次で紹介するエクササイズをしたりして、ストレートネックに気をつけてください。
ストレートネックを矯正するストレッチ
1.タオルを両手で持ち、首の後ろ、真ん中あたりにタオルを当てます。
2.タオルをを斜め上方向に引っ張ると同時に、頭を少し倒していきます。
3.その状態から、あごを喉元に近づけるように、引きつけます。
2~3のうなずく動作を繰り返し、5~20秒間行います。
1日5セット、こういう運動を毎日していくと、湾曲が次第に戻り、あごが引けるようになります。
すぐには治りませんが、習慣にしていくとマシになってきますので、やってみて下さい。
また、エクササイズ以外にも、ネックフィット枕のような道具もあります。
こういうものも使ってみると良さそうですね^^