40歳を超えたら大腸がん検査を受けた方が良い理由

内視鏡検査

内視鏡医が言うには
『40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けてほしい』
とのこと。

と言うのも、ここ数年で日本の大腸がん対策はめざましい進化を遂げているからです。
内視鏡検査を受ければ、大腸がんは他のがんに比べて進行が遅いこともあって、早期に発見さえできれば命を落とすことはほとんどなくなっているのです。

なのに、大腸がんの死亡者数は年間4万人もいます!

→大腸がんの年間死亡者数 4万5744人 (※2011年厚生労働相調べ)

さらに部位別の死亡者数を男女別に見ていると、

≪部位別ガンによる死亡者数≫

●女性

  • 1位大腸がん
  • 2位肺がん
  • 3位胃がん

●男性

  • 1位肺がん
  • 2位胃がん
  • 3位大腸がん

(※2011年厚生労働相調べ)

女性1位!男性3位!けっこう上位にあります。
早期発見できれば簡単な治療でほぼ命を落とすことがないと言われているのにどうしてなのでしょう?

それは、大腸の検査を、40歳以上で受けている人は、わずか5%程度しかいないからです。。。
この低い数字の理由は、大腸がん検査をするためにしなければならない「内視鏡検査」のせいだと考えられています。

大腸の内視鏡検査は肛門からカメラを入れることになるので、

  • 大変そう。。
  • 恥ずかしい。。

と言ったイメージが強いのです。
確かに内視鏡検査は前日から準備が必要で、下剤を飲んだり、食事制限したり大変です。
病気があるかどうか分からないのに、見せたく所を診せるのは嫌かも知れません。。。
でもそんなことはどうでも良いのかも知れないと思える、受けた方が良いのでは?と思える調査結果があります。




新島で国が行った大規模調査の結果

東京都新島で、国の調査で内視鏡検査を実施そうです。
その結果40歳以上で検査を受けた人のなんと50%の人にポリープが見つかったのです。

内視鏡検査を受けたのは578人です(40歳以上)

≪新島での内視鏡検査結果≫

  • 578人中→18人が悪性の大腸がん
  • 578人中289人→良性のポリープ(線種)

これまでこんなに大規模にいっせいに内視鏡検査を行ったことがなかったので、こんなに高い割合で大腸にポリープが見つかることは想定外だったようです。

とは言っても、「そのポリープって「良性」なんでしょ?じゃ、心配ないのでは?」と思ってしまいがちですよね。
でもこの良性のポリープのだいたい10%はガン化するという調査結果もあるんです。
つまり289人中の30人近くが将来大腸がんになってしまうってことなんです。

では、この良性のポリープが見つかったという289人全員、ポリープの摘出手術を受けたのでしょうか?
実は手術は受けていないのです。

内視鏡検査で使うのはこのカメラです。
内視鏡検査

ポリープを発見すると、ニョロニョロ~っと先から触手のようなものが出てきて、
先端がパカッと開くようになっています。
内視鏡検査

これで、ポリープを挟んで、ピョイ!と取ってしまうのです。
内視鏡検査

なんと、内視鏡検査と共に、見つかったポリープを取り除くことができるのです。
良性のポリープでも、悪性でも小さければこの検査の段階で取り除くことができるので、改めて手術を受けるダメージを避けれるんです。

内視鏡検査
(↑ポリープの写真です。これを上の写真の内視鏡カメラから飛び出す触手のようなもので摘み取り除くことができます。)

もちろん、新島で内視鏡検査を受けて、良性のポリープが見つかった289人も全員その場で取り除けたので、その後ガン化してしまった人はゼロ人です。

早期発見の大切さがこれで分かるかと思います。




それでも内視鏡検査はイヤだ!って人のために。。

内視鏡検査を受ければ、上に書いたように、癌になるかも知れないポリープや、小さな癌であればその場で取り除くことができ、死亡率の高い大腸がんになるリスクを大幅に下げることができるってことが分かりました。

が!それでも内視鏡はイヤだ!!!って人も少なくなかいと思います。。。
そこで他にも大腸がんがあるかどうかを検査する方法があるのでご紹介したいと思います。

≪大腸がんの最新検査法≫

●カプセル型の内視鏡
超小型のカメラが内臓しているカプセル型のもの。

内視鏡検査

これを飲むのです。飲み込んで、カプセルの両端の搭載された小型カメラ(2台)で腸内を撮影し、その画像を無線で体外に送信するという検査法なんです。
カメラが2台搭載されているので、大腸のヒダヒダの裏側まで撮影でき、じっくりと診察できるのです。

ただ、ポリープが見つかったとしてもその場では切除することはできないので、改めて内視鏡を入れることになります。

●大腸CT(仮想内視鏡)
CTで1000枚もの数の体の断面を撮影して、大腸を再構成して腸内を立体的に映像化するという検査です。
内視鏡検査

とても細かく再現するので、ポリープなどがあると、そこも再現されます。
内視鏡検査

内視鏡カメラだと患者に負担をかけるので時間をかけて診察するのは難しいですが、こちらはじっくりと診ることができのがメリットです。

内視鏡検査
(↑こうやってポリープがあるところも再現されるます。)

ただこちらもポリープが見つかっても取り除くことはできません。。




【まとめ】大腸がん検査の費用や精度の比較

≪内視鏡検査≫
【精度】…専門医がその場で観察

【弱点】
・ヒダの裏側を診るのが困難。
・専門医によって技術の差がある。

【普及度】…全国に専門医

【費用】…6,500円ほど
(切除する場合は2万円)


≪カプセル≫
【精度】
・内視鏡検査の8~9割程度の精度
・ヒダの裏側を見逃さない

【弱点】
・下剤をたくさん飲むことになる
・その場で切除はできない

【普及度】…60か所ほど

【費用】…3万円ほど(保険適用になったのでこの値段です)


≪CT≫
【精度】
・内視鏡検査の8~9割程度の精度
・ヒダの裏側を見逃さない

【弱点】
・平らな病変は見つけにくい
・その場で切除はできない

【普及度】…100か所以上

【費用】…1万円ほど





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