太りすぎかも、と思ったら 血液検査のここをチェック

血液検査
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「血糖値が高いから・・・」

という言葉を耳にすることがあると思います。

例外はありますが、太っている人は血糖値が高い傾向にあります。
血糖値が高いとどうなるのでしょうか?

”血糖値”というのは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度の値のことをいいます。

血糖値は高すぎても低すぎても問題があるのですが、血糖値が高い場合、それが慢性的に高い状態が続くと「糖尿病」と診断されます。

糖尿病についてはこちら⇒糖尿病ってどんな病気? | 厚生労働省

糖尿病になると、血糖の濃度を上手く調整できず、それがそのうち合併症を引き起こし、体に悪影響を与えるようになります。

糖尿病は今、右肩上がりに増え続けている病気。
厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、1997年には約690万人だったものが2011年段階でその数は約920万人になっています。
増えるスピードにも驚きですが、問題はそのうち4割近くがほとんど治療を受けたことが無いということ。

糖尿病は自覚症状がなくても進行してしまうところにも理由があるのでしょう。

しかし、早めに気づけば、生活習慣の改善などでなんとかなる場合もありますので、事前に防ぎたいところですね^^

自分が糖尿病か、もしくはその予備軍になっていないか、その指標に使われる数値は血液検査で知ることができます。

具体的には、HbA1c空腹時血糖値随時血糖値というものをチェックします。
そのうち、2つ以上で糖尿病の疑いありのレベル(糖尿病型)なら、糖尿病と診断されます。

数値の見方は、NHKの「きょうの健康」で紹介されていました。

HbA1c

「HbA1c」(ヘモグロビンA1c)は、過去1,2ヶ月間の平均血糖値を示すものです。

数値が高いほど深刻ですが、病院ではこの数値が6.5%以上で糖尿病の疑いありとされます。

糖尿病になると、この数値を参考にして目標値を設け、現状の数値が目標値まで下げられるように食事療法や治療で血糖をコントロールしていくことになります。
なので、糖尿病でない、予備軍にいそうな方もこの数値の見方を把握しておけば予防に繋がりますね^^

日本糖尿病学会は、HbA1cの目標値の設定の仕方を2013年に新しく整理しています。
糖尿病の程度にあわせて以下の3つに分かれています。

  1. 6.0%未満:血糖の正常化(健康な人と変わらない値)を目指す目標。
  2. 7.0%未満:合併症を防ぐ程度の目標。
  3. 8.0%未満:重症で治療が難しい場合の目標。

糖尿病の場合、年齢や糖尿病になっての年数、個々の患者さんの活動状況に応じて目標値が定められます。

なぜ段階に分けるのか?というと、血糖コントロールが悪く、慢性の合併症が進んだ重症な方がいきなり5~6%台を目指すと体に無理が生じてしまうからです。
お医者さんの判断で、適切な目標値が設定されるわけですね^^

予備軍の方は6.0%未満を目指せばよいと思いますが、数値が高い方はお医者さんに相談しましょう。

ただし、HbA1cでは糖尿病と診断できない理由もあります。
それは、HbA1cが平均値を表すものだからです。

本来、血糖値は日中を通して下の図のように変動しています。

HbA1cの日内変動
(画像:「きょうの健康」より)

「食後の血糖値が高く、食前が低くなる」など、1日の中で急激に変動する人もいれば、変動が緩やかな人もいます。
でも、上の図の場合、赤線の人も紫線の人も、HbA1cは同じ値になります。

動脈硬化が進みやすい、心血管疾患をおこしやすいことがわかっているそうですが、HbA1cだけでは、基準より一瞬高くなった時の状況がわからないんですね。
そのためにも、残りの2つのデータを見る必要があります。

空腹時血糖値

食事前(前の食事から10~14時間後)の空腹時に測定したものです。
病院で測定する場合、空腹時血糖値を測るためにも朝食抜きで検査してもらう必要があります。

この数値は、

  • 126mg/dL以上 ⇒ 糖尿病型
  • 110mg/dL以上 ⇒ 境界型(糖尿病予備群)

と判断されます。
“境界型”は、正常というわけではありません。
糖尿病になる一歩手前だという認識を持って、生活習慣の改善する必要があります。

特に、動脈硬化は境界型の段階から進行してきますので、食べ過ぎや運動不足は境界型から改める必要があるんです。

また、HbA1cが6~6.4%の人は境界型と同じと考えて良いそうです。

随時血糖値

随時血糖値は、空腹時かどうかを問わず検査した血糖値です。
200mg/dL以上は糖尿病型と判断されます。


説明した測定値の見方をまとめると、下のようになります。

血糖値の見方
(画像:「きょうの健康」より)

血液検査について

血液検査は、健康診断では行われない場合がありますが、その場合は自分で病院に行かなければなりません。
一般的な保険適応の血液検査なら初診料なども含めて3,000円~1万円以内くらいで受けられます。

また、自分で血糖値を測る自己測定器なども販売されていますので、1日の血糖値の上下が激しい人は、これで毎日測って1日の変動を把握した方が良いでしょうね。

一般的に、食事を食べた時の血糖値のピークは、食後1時間~1時間半と言われていますから、自己測定器で測るタイミングは、食事の食べ始めを0(空腹時血糖値)として、そこから1時間または1時間半後に測定すると良いでしょう。

あと、献血でも血液検査は行われて、データは後日郵送してくれます。
ただし献血の場合、空腹では献血ができませんので、空腹時血糖値は測定できません。

きちんとした検査なら病院に行った方が良いですね。
特に、家族に糖尿病の方がいる場合は、遺伝の可能性もありえますので、病院で定期的に検査した方が良いと思います。

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