「物忘れ=脳の衰え」ではなく、心臓が原因の場合がある?

尿漏れの悩み
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最近もの忘れが酷くなったな。。。と歳をとれば多くの方が実感することです。
そのもの忘れの原因と言えば脳の老化だと思いますよね?
でも実は老化だけが原因ではないんです。しかも脳の問題でもないというのです。

なんと「心臓」が原因で起こる「もの忘れ」があるのです。

これはごく最新の研究で分かってきたことで、現在治療をうけている人は全国で35万人もいるそうです。気づいていない人も含めるとその倍はいるのではないか言われているみたいです。

もの忘れと心臓。。。なかなかつながらない感じがしますが。。。
キーになっているのは“脈飛び”です。

心臓疾患からくる“脈飛び”について…

ある年配の女性の例ですが、最近もの忘れがひどいなぁと感じていたそうです。
でももう歳だし仕方ないなと思い、病院に行くほどでもないと考えていたそうです(この考えはとても一般的ですよね)
でもある日、失神して倒れてしまい病院で診て貰うと、心臓に疾患があると診断されたそうです。

その方の脈拍を計測した「脈波」はコレです。
脈飛びからくる物忘れ
この方には、青い矢印のように脈が1瞬だけ抜け落ちてしまう時があるそうです。
脈飛びからくる物忘れ
いわゆる「不整脈」の一種で、これを「脈飛び」と言うそうです。

1日の脈拍を測定すると脈飛びはなんと536回もあったようです。
これが原因の失神だったようです。
(※この年配の女性は失神を起こすほどの秒数、脈が飛んでしまってたのです)

でもこの女性の脈飛びの回数をもっと上をいく方もいるんだそうです。
80歳を超えた男性ですが、1日脈拍を測定すると、脈飛び回数はなんと4052回もあったのです!
これは重病なのでは?!と普通なら思ってしまいますが。。。
でもこの方は心臓に問題など全くないのです。
脈飛びからくる物忘れ
どうゆうことかと言うと、この心臓疾患は脈飛び回数の多い少ないが原因ではないんです。
実は脈飛びには“安全”なものと“危険”なものとがあるというのです。
それは決して回数に比例して危険だったり安全だったりするわけではありません。
心臓に疾患のある“危険”な脈飛びでも回数が多い人もいれば、少ない人もいます。

安全な脈飛びと危険な脈飛び

心臓が規則正しく動くのは、司令塔である「洞結節(どうけっせつ)」という部分が“電気”の信号を送ることで心臓の筋細胞が反応をし、脈を打つことで心臓を規則正しく活動させています。
洞結節は心臓の上の方にあります。
脈飛びからくる物忘れ

《安全な脈飛びの例》
洞結節がビリっと電気信号を送ると、心臓全体はドクっと脈を打ちます。これが正常な心臓の動きです。
脈飛びからくる物忘れ

普通の人はこうやって規則正しい脈を打つのですが、安全だけど脈飛びをおこしてしまう人の心臓では、洞結節以外の細胞が反応して小さな電気を送ってしまうことがあるんだそうです。
脈飛びからくる物忘れ
なので、心臓は少し戸惑ってしまって脈飛びを起こしたかのようになるんです。
でも実際は脈は止まっていません。オットトとつまずいてしまっているだけの状態なのです。完全に止まってしまっているワケではないので“安全”な脈飛びなんです。脈が元気過ぎる状態なんですね。
洞結節が疲れているわではありません。

《危険な脈飛びの例》
一方、“危険”な脈飛びの場合は洞結節が疲れてしまっているのが原因で起こってしまう脈飛びのこと。
洞結節が疲れて弱っているので、はぁ。。。とため息をつくように一瞬電気信号を送らないことがあるんです。
電気信号が来ないので筋細胞は動きません。。。完全に停止してしまうのです。
つまり、心臓が一瞬でも完全に停止してしまうんです!
脈飛びからくる物忘れ

心電図でこの違いを見てみると、こんなに違いがあります。
脈飛びからくる物忘れ
※心電図は洞結節ガ出す電気信号を測定したもの。
安全な脈飛びの場合は、やはり電気が出過ぎてしまっているのが分かります。元気がありすぎている状態なんですね。
危険な脈飛びの場合は、停止してしまっていることがハッキリと分かります。

この状態を見ると、分かるかと思うのですが、心臓が停止するので脳への血流も停止します。
この間の記憶が飛んでしまって、記憶が抜け落ちたような、物忘れが酷くなったように感じるそうです。
脳は虚血状態に陥ると、さまざまな症状を引き起こしてしまうので、ムリもありません。

そして、こういった症状が出るのは年齢とは関係はないそうです。
30代でも脈飛びの症状がある人もいます。
この脈飛びの症状の病名は「徐脈生不整脈」と言います。

不整脈は2つのパターンに分けられます。
《不整脈の種類》

  • 頻脈…脈拍が速くなる症状
  • 徐脈…脈拍がゆっくりになる症状

安全な脈飛びと危険な脈飛びを自分で見分ける方法

安全か危険かは、脈が飛ぶ時間の長さで分かるようです。
これはあくまで自分で判断する目安にする程度のものですが、
安全な脈飛びは、2秒以内におさまるそうです。
3秒以上止まってしまうのはかなり危険だと言います。

脈飛びの時間が長くなればこんな症状が出てきます。

《危険な脈飛びで出る症状》

  • 3秒続いてしまうと…物忘れ(記憶が抜ける)疲労、息切れ、冷えを感じます。
  • 5秒…めまい
  • 7秒…失神

3秒程度の脈飛びで自覚して病院で見て貰うのが理想です。
でも脈飛びが検査で計測できても、自覚は殆どの人がないようなので、普段から脈を測るようにすると良いようです。

《脈拍を測るポイント 》

利き腕の手首の脈を測ります。
人差し指の延長上の手首を3本の指で押さえる。指先を立てて強めに押さえると脈を取りやすいようです。

脈拍は1分間に60〜100回いであればおおむね正常の範囲だと言われています。
50〜40回以下になるようで、もの忘れやめまいなどの症状や脈拍の異変に気づけば循環器内科へ診察に行くことをお勧めします。

ただし、スポーツ選手などでは、鍛えているので脈拍数がとても低い人もいます。
脈拍が40回以下の人もいますので、その場合は病気ではありません。

「徐脈生不整脈」の治療法は?

残念ながら、薬や食事療法やリハビリなどでは改善されない病気ですが、手術を受ければ、また元気に働くこも可能なのだそうです。
その手術は、心臓にペースメーカーを付ける手術です。
ペースメーカーが洞結節の代わりに電気信号を出してくれるので心臓を規則正動かしてくれます。

ペースメーカーをは大層に感じますが、昔比べて小型化進んでだいたい4~5cm程度のサイズになりました。
脈飛びからくる物忘れ
手術は1~2時間程度で終り、全身麻酔ではなく局部麻酔なので体への負担も軽くなっているようです。

最近では、運動に応じて心拍数を変えてくれたり、MRIの検査を受けても大丈夫というタイプもあって、普及が進んできているのだとか。
また、手術前の生活とほぼ変わらない暮らしを送れているという声や、あれだけ飛んでいた記憶、物忘れが軽くなったのでまた働けるようになったなどの声もあるようです。
ただ、電池交換が5~10年に1回の割合でしなくてはなりません。


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